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せっかくなら提携カードを活用しよう

カードには、リピーターになればなるほど得をするしくみがあるって聞いたけど、それってどういうものなの?

クレジットカードの発行枚数は、およそ2億5000万枚だ。そのうちの新規発行分カードの6割が提携カードというからすごい。すでにブーム化している 提携カードとは、カード会社が企業・団体と提携して発行するもので、提携先の企業や団体が提供する特別の特典をたっぷり味わうことができるため、1枚で2~3枚分も得する。同じ持つならこの提携カードを選びたい(VISA、マスター、JCBとの「国際ブランドとの提携」はここでいう「提携カード」とは異なる)。

その先駆けとなったのが、95年に発行されたトヨタカードだった。これは、トヨタ自動車とJCB、UC、MCカードが提携して発行するカードで、トヨタの製品を買ったり、カードで買い物をするたびにポイントが蓄積され、その実績で新車購入や車検の際にキャッシュバックを受けられるものだ。このカードはポイント薔積の機会が多く、また、還元率も高いために人気となって「提携ブーム」を巻き起こした。

それ以降、石油元売り、航空会社、電話会社、百貨店などが相次いで、この種の提携カードの発行に踏み切り、最近では、パソコン業界やレジャー業界にまで及んでいる。

こうした提携カードが激増した理由は、企業、カード会社、それに利用者の三者の思惑が、見事に一致したからだ。つまり、提携先の企業とすると、マーケティング的にみて、顧客の囲い込みに効果的に活用できる。カード会礼とすれば、企業に関係の深い優良会員を苦労なく集めることができる。利用者とすると、前述したように、企業とカード会社の2つの会社が共同で特典を提供するから、一般カード以上の還元やサービスを確実に手に入れられるといったメリットがあるからだ。

金融機関も提携カード

最近では、金融業界(銀行、証券、保険など)も提携の動きを見せてきた。銀行のキャッシュカードと一体化した一体型カードは、ある意味では、カード会社と銀行本体が提携して発行する提携カードといえる。また、証券会社のカードでは株や投資信託の手数料の割引といった特典を受けられる。

この提携カードの登場でカード選びの方法も確実に変わった。とくに自動車やパソコンなど大手各社が自社の製品を前面に押し立ててセールスしてくるから、ライフスタイルに合わせて提携カードを選ぶと自然に得するしくみになっている。しかも、1枚に絞り込んで、それを徹底的に使いこなせば、高い還元率を享受することができる。だから、どことも提携しないプロパーカードよりは、毎日の生活で得のできる確率は上がるのだ。

FUPはポイント蓄積が早い

ただ、提携カードの中にも2種類あることは注意しておく必要がある。従来の提携カードは提携先企業で使ったときのみポイントが付くが、それが、トヨタカードに始まる提携カードは、FUP(フリークェントーユーザーズープログラム)カードと呼ばれて、提携先企業はもちろん、一般加盟店で使った際にもポイントが蓄積されるため、蓄積シーンが広がり、還元率も高いのが特徴となっている。ちなみに、プロパーカードのポイント還元率は0.5~1%にすぎないが、FUPカードは3~7%もある。パソコンを購入するときに払い戻しがある(マイクロソフトカードなど)。電話業界はカード利用でポイントを貯めてそれを合算して料金から割り引くのが中心だ(KDDカードなど)。

業種ごとに特典の方式がだいたい決まっている理由は、各業種が扱う商品の性質やライフサイクルに関係しているからだ。たとえば、クルマの場合には、車検時に新車に買い換える人が多いから、それに合わせてキャッシュバックを提供する。だから、ポイントも5年間の蓄積期間と長い。一方、百貨店や航空会社は顧客に何度でも店(飛行機)に来てもらいたいから、お買い物券や無料航空券を配ってリピート客を養成しようとしているIといったことになる。

新しい特典が増えている

いずれにしろ、特典が業界ごとにだいたい決まっているわけだから、その述いをちゃんと知ってうまく使いたいもの。たとえば、よく聞かれる質問に「自動車に乗っているのだが、自動車メーカーのカードを持つのがいいのか、ガソリンカードにすればいいのか迷っている」というのがある。その場合、私の答えはこうだ。自動車カードはキャッシュバックを受けるのにいちいち申請書を出さねばならない。それが面倒なら、ガソリンカードを選んだほうがいい。何にも言わなくても毎月割り引いてくれるからだ。

しかし、最近になってこうした図式も徐々に崩れつつある。後発のカード会社や企業が全く別の還元方式で参入しようとするからだ。たとえば、JCBはドライバーズプラスというカードを投入してそれまでのガソリンカードの常識を打ち破った。日常の買い物にJCBカードを使えば、そのポイント集計でガソリン代から高速道路料金までクルマ関係の支払いで割引利率が設定されるというしくみで、他のガソリンカードがメーカー指定のガソリンスタンドでしか割引にならないのに対して、全国どこのスタンドでも割引になるため、常識が迦じなくなっている。

インターネット検索の最大手ヤフーが住友VISAと提携して発行したYahooi JAPANカードは、単なるキャッシュバックではなくて、貯めたポイントに応じてギフトカードをもらうか、抽選でハワイ、ラスベガスなどの海外旅行のチャンスを狙うかのどちらかのコースを選ぶようになっている。特典に運試しの要素が加わっているのがユニーク。なお、抽選は1ポイントでも獲得していれば、応募資格があるというから門戸は広い。






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